香ばしい曖昧

成瀬郁の備忘録

Twitter失恋部

 

今日も少し泣いた。

昨日の夜、恋人と遅くまで電話をした。たくさん話した。

この人のことを好きになってよかったなぁ、と思える恋ができたから、もうそれだけでいいんじゃなかろうか。

 

こんな失恋あってたまるか、という気持ちもあるし、あぁもうこれでわたしたちはお別れしなくて済むのだなという安堵もある。

こんなに穏やかに人のことを好きになったのははじめてだったし、こんなに相手のことを理解したい大切にしたいと思ったこともいままでなかった。わたしはこれまで本当に自分本位な人付き合いしかしてこなかったな。

 

彼が今日も元気そうでよかった。

 

わたしたちはわたしたちのやり方でずっと一緒にいましょうね。ちょうどいい距離感はまだわからないけれど。

恋愛だけではない人間関係のことをもっと知りたい。いまはそう思ってるよ。

 

おやすみ

こんにちはPMS

 

メンタルの調子がわるい。例によってPMSだ。

ああ、ほんとうにすべてを放棄してしまいたい。引っ越しの準備も、全然進まない原稿も、わたしに興味がなさそうな恋人も。すべて綺麗に消えてくれればいいのに、と思う。でも、それもあまりに自分勝手か。わかりました、ええ、わたしが消えましょう。それでいいでしょう?そんなかんじ。

 

この悲しみ、やるせなさ、絶望、ままならなさ、憎しみ、そんなものをないまぜにしたこの気持ちを、わたしはひとりで抱えるしかない。恋人に弱音を吐きたいところだけど、こんなしょーもないことで彼に頼ってはいけない、と思い直す。ほんとうは少しでも嫌われたくないだけだけれど。

 

ああ、わたしはどうしてあの子じゃないんだろうな。まあそんな考えは馬鹿げている。だってあの人は無類の飽き性でしょう。よくて半年。良くも悪くも長くは続かない。そしてそれはわたしとの関係もおなじ。刺激を求めている限りもう先には進めないんじゃないかしら、とわたしなんかは思うんだけどね。

 

そうだ、彼がたまにする橋本治みたいな言い回しは好きだな、可愛くって。

 

おやすみ

お布団は裏切らない

 

低気圧がひどい日だった。

気絶したように眠った。こんなにたくさん寝たのは久しぶりだ。今日はとことん自分を甘やかした。ジムにも行かず、一日中おふとんと一緒にいた。おふとんは決してわたしを裏切らない。なによりも信頼できる。

 

窓の外の雨を眺めるのが好きだ。

薄暗いのも好き。パリッと晴れた日よりもよほどわたしに寄り添ってくれているように感じる。外界から隠して守ってくれているような。

 

aikoはわたしにとって命の恩人だ。

恋人と付き合った記念日が偶然aikoの誕生日だったこと、密かに嬉しいなあと思っている。

 

"思っている"と書いて思い出したけど、昔付き合っていた人は必ず平仮名で"おもっている"と表記する人で、彼のそんなひとつひとつのこだわりが好きだった。彼と交際している間、わたしも倣って平仮名で書くようにしていたのよね。懐かしい。

 

中学・高校のときの恋愛をわたしたちが眩しさとともに思い返すのは、それがもう絶対に返ってこないからだよね。今となってはあんなに純粋な片想いは出来ないなあ、と思ったのならそれはこの10年、あなたがしっかり生きたからだよ。高校生のときは高校生の恋愛をすればいいし、大学生は大学生の、社会人は社会人の、その時その時きちんと目の前の人に向き合うというのが大切な気がする。そうすればあと数年後、いまの恋愛をきっと眩しいと感じるでしょう。あなたはなにも間違っていないよ。

 

おやすみ