香ばしい曖昧

成瀬郁の備忘録

人生は糞ゲーで神ゲー

 

今日、わたしは自分の人生を少しだけ肯定することができた。

 

自分で言うのもなんだけど、中間結果発表としてはまあまあおもしろい人生だと思う。

 

人生のいくつかのタイミングで道草を食ったこと自体はまったく悔いていないし、そのルートを通ったからこそ出会えた人や経験したことがある。むしろ、完璧に順風満帆な人生だったとしたら、確実に出会えなかった人やモノがある。

過去の恋人や歳の離れた友人たち、オールタイムベストのあの映画や死ぬほどリピートした曲。

そして、いま最高に楽しいと思ってる仕事もきっとやってなかったんだよなぁ。

 

 

ただ、お世話になった人や応援してくれた人への不義理だけは一生後悔してしまうと、ずっと思っていた。

恩返し、といっても何もできないけれど、「わたしはあなたと出会うルートを通ってよかったよ」ということが、どうか伝わりますように。「いまめちゃくちゃ幸せなので、心配しないでね」と安心させてあげられますように。「あなたがいたから今日まで生きてこられました」なんて直接は言えないけれど、感謝が届きますように。

 

とはいえ、人生はこれからも続いていくのでまだまだ何があるかわかりません。

自分の人生をおもしろかったなぁと振り返られるような、最高の走馬灯を作れるよう精進していく所存です。

 

でもわたしが一番欲しかったものって、やっぱり大切な人に認められることだったんだな〜と腑に落ちた。

 

ひとつ夢が叶ってよかった。

また次の夢のためにがんばりましょう。

 

明日も仕事だぜっ

 

 

 

20220301 2年後シャボンディ諸島で

 

眠れなくて久しぶりに夜更かししている。

日記は結局見事に3日坊主になってしまったけど、まあそれもいい。夜更かし日記ってことにする。

 

女の子の日だからか、ワインをがぶ飲みしたからか、昔の男を想って泣くなどしている。

 

宇多田ヒカルの『Forevermore』を永遠にリピートしてる。好き。あなたの代わりなんていやしないんよな。ああ、もうどうしようもないな。たぶん明日になったらケロッと忘れていつもの日常に戻るんだろう。でも別れてから半年経ったとは思えないくらいに胸の深いところが痛い。わたしまだこんなにあいつのこと想って泣けるのか。ウケる、めっちゃ好きじゃん。って思うんだけど、あいつのどこがそんなにいいんだよってひとりでツッコミをいれる。

 

忘れられないうちは、無理に忘れなくていいのかもしれない。別れてからまだ一度も思い出したことはない。だって一度も忘れてないから。

 

わたしの恋愛周期は4年なんだけど、逆にいうと4年でひとつの恋心が消えてしまうということ。だからたぶん、あいつのことを好きでいられるのもまああと1年半くらいかな。そう思うと、相手に何も求めず、ただただ好きだなって気持ちをたまに胸いっぱいに感じたっていいよね。

 

わたしはついつい「こんなに好きなのに」って思ってしまうんだけど、それって好きの対価に見返りを求めてるんだよね。相手から頼まれたわけでもなく、自分が勝手に好きなだけなのになんて傲慢なんだろう。恋心って相当厄介だ。好きって気持ちはもちろん嘘じゃない。でも恋は求めることで、それは欲望だし、なんなら憎しみと表裏一体だと思う。

付き合っているあいだ、彼を愛したい、自分のエゴを切り離したいってずっと試行錯誤したけど無理だった。エゴとエゴとのシーソーゲームってお互いが傷つくだけじゃん駄目だよって、理性が言ってるんだけど、わたしの恋心の中に傷つけたいを見つけてしまってどうしていいかわからなくなった。彼が泣いてるとめちゃくちゃ興奮した。あ、これはただの性癖か。

 

 

それでも。いつからか「わたしはこんなに好きなのに」が顔を出す度に思考を切り替えることができるようになった。

 

「じゃあその"好き"でわたしは何ができるんだ」

 

そんなに泣くほど好きなんだったらまだやれることがあるだろって。なんか突然スポ根漫画みたいなノリになったけど、これが正しいのかどうかもわかんないけど、その"好き"をエネルギー源にまだできることがある。

くっそーマジで見てろよ。わたしの好きを舐めんなよ。めちゃんこ好きにさせてやんよ。それであなたのすべてを受け入れて肯定したい。あなたの代わりはどこにもいないんだって痛いほどわからせたい。

 

これは余談だけど、恋愛って恋してる側のほうが楽しいと思わない?人ってわりと何かに夢中になって現実を忘れたかったりするよね。

だから、前回こちらが散々楽しませてもらった分をお返ししたいな。

 

2年後シャボンディ諸島で会うのが楽しみだな。これからいっぱい修行しないといけないな。

 

おやすみ。

 

https://youtu.be/x4WFZv4hJs4

 

20220103 三日坊主の四日目

ふと思ったんだけどさ、わたし文章って真夜中にしか書けないんだよね。短歌は好きな男に会わないと作れないし、いや作れないわけではないんだけど、なんのインスピレーションもわかない。好きな男に会っているときは、それはもう短歌の素材がたっくさんで、次々に題材が思い浮かんでコソコソとSlackにメモしてた。

 

というわけで、いま午前2時。

子どもの頃は、午前2時といえば丑三つ時で、こんな真夜中にトイレに起きようものなら、幽霊が出るんじゃないかと怖くて怖くてたまらなかった。それがいつからか、午前2時といえば踏切に望遠鏡を担いでいく時間なのだと認識してからは大丈夫になった。もとおさんには感謝してもしきれない。

 

そういえばわたしには、太陽が出ていない時間しか息ができない時代があったな。辛くて苦しくて焦燥感がすごくて、でも好きな男とふたりきりであまりにも甘美な時間だったな。

 

そんなことも、もうなんの痛みもなく懐かしく思い出せる。この男とは、恋人としてはもう別れてしまったけど、いまでもふつうに友達をやっている。たぶん腐れ縁というんだろう。正月に久しぶりに家族全員実家に集まったからって集合写真を送ってくるくらいには、まだ信頼されているらしくて笑ってしまう。

 

そうそう、んで何が言いたかったかというと、真夜中にしか文章を書けないわたしだから、この日記もお正月が終わると同時に終わってしまいそうっていう話。新年から三日坊主とは、さすがになんか縁起が悪そうだから、まあ4日くらいは頑張ろうかな。

 

一応日記っぽいことを書いておくと、スペースで角田光代さんのエッセイを朗読したらフォロワーが即買ってくれて嬉しかった。DAZNに登録してサッカー見たのが想像以上におもしろかった。たしか日付け超えてたから、ちゃんと1月3日の日記…だよね?ふふ。

 

それじゃあおやすみ。

20220101 めんどくさいが愛おしい

 

あけましておめでとうございます。

 

2022年はどんなに短くてもいいから、できるだけ日記を書いていこうかなと思います。たぶん今までの投稿とおなじように、わたし以外の人からはなんの脈絡もないようなことを気まぐれに書く予定です。

 

はじめに自己紹介でもしましょうか。

成瀬郁(なるせいく)、26歳天秤座です。

好きなものはジャスミンの香り、嫌いなものは鬼電です。

最近ハマってることはウクレレで、好きなアーティストはaikoサカナクションPerfumeです。

好きなタイプは低身長のめんどくせぇ男です。

 

近頃、知り合いの各方面から成瀬ちゃんはミステリアスだの壁を感じるだの言われることが多く、正直に好きな男のタイプを熱弁したところ、「お前もめんどくさいな」と言われたのですが、めんどくせぇ男を好きな女がめんどくさくないわけないだろと心の中で悪態をつきました。

 

めんどくさいといえば、いま無我夢中でプレイしているWHITE ALBUM2ですが、この物語にはめんどくせぇ男とめんどくせぇ女しか出てきません。最高です。

というか、その人の"面倒臭さ"って、その人のこだわりと限りなく近いところにあるはずで、こんなにも愛すべきポイントはない!!くらいに思っています、わたしは。

とにかくみんな素直になれない、言いたいこと思ってることがあるのに我慢する、言わなきゃいけないことがあるのに言えない言わない、だけどやっぱりショウカすることはできなくて後々になって言っちゃう!!言わなくていいことまで言っちゃう!!頭でわかってても心がついていかない!!!

プレイしていると、いや主人公なんでいまそんな行動するんだよ〜!とヤキモキするのだけど、人間って不思議なもので頭でわかってたって正しい道を選べるわけじゃない。自分の中にたくさんの矛盾があって、葛藤があって、自分さえも騙して欺いて……そういう人間味が、わたしの好きな面倒臭さなのかもしれません。だって最後には絶対に譲れないものがおのずと見えてくると思うから。

 

WHITE ALBUM2はね、ほんとにみんなの感想聞きたいよもう。わたしは雪菜の中に自分を見てしまうから、同族嫌悪も同志として応援したい気持ちもあるけれど、大体は「いやお前こんなめんどくさくてそろそろ春希に振られるぞ………」とハラハラしています。結果、圧倒的かずさ派です、まだ途中だけど。かずさはね、声優さんが天才です、ほんとに。

WHITE ALBUM2については、ちゃんとプレイしおわったら考えたいテーマがひとつあるのでまたいつか書くと思う、うん。しかし、"両片思い"の主人公たちに心抉られるような作品が大好きなんだけど、あんまりないよね。知ってたら教えてほしい!今までは二次創作系でしか見つけられなかったから、WHITE ALBUM2は神だし、こういうタイプのゲームは初めてやったけどひとつの作品で何度も楽しめるのってすごい。感動した。あとえっちシーンがエロすぎる。キスシーンくそ長い。てか端折られてないんよ、リアルにキスする時間キスシーンある。すごい。

というわけで本当におすすめです。年末年始これしかやってないので、そろそろ英語の勉強でもしようかと思います。

 

おやすみ。

花束みたいな恋をした

 

『花束みたいな恋をした』を観た。

 

坂本裕二×菅田将暉×有村架純に惹かれて、フラッと映画館に吸い込まれてしまった。

 

ふつうによかった。

カップルでは観ないほうがいいとかって評判をきいて、どんなに胸が抉られるかとワクワクしていったけれど、ふつうだった。

 

大学生カップルが付き合って、同棲し、社会人になって別れるまでの5年間が描かれているんだけど、ただの自分だった。なんかあまりにも"こないだのこと"だった。

それくらい自然でふつうでリアルだった。そこがこの映画のすごいところだなあと思った。

 

どんどん相手との共通点が見つかって、嬉しくて楽しくて、この人は他の誰とも違う、運命だ、と思う出会いとかね。趣味が合う相手とデュエットするカラオケの気持ちよさとかね。  

 

しかし有村架純ちゃん演じる絹ちゃんにはボディブローのように打撃を受けた。「こういう人とは付き合いたくない」の条件とかおじさんばっかりのカウンターでひとりラーメン食べてるとかしれっと名刺集めに行ったりとか「一回くらいは浮気したことあるよね?」とかちょっと人とは違うわよっていう謎のこだわりとか、あと極めつけがモノローグ。あ、わたし普段から心の声こんな感じだわ、と思った。

 

 

 

大学生の頃、何者かになりたくてなれなかったわたしたちは「自分なりのこだわり」ってやつを持ち寄ってどうにかこうにか特別なふりをして、おなじく特別なふりをした相手に恋をして、特別なふたりになりたがった。

 

だけどその「自分なりのこだわり」ってなんだよ。

 

好きな言葉に「バールみたいなもの」をあげるやつなんて、いなさそうでいて絶対他にもいるんだよ。そんなこと薄々わかっていて、だけど見ないふりをして、あなたのそういう感性が好き!とか思う。んだけど、しばらくして恋が常温になったとき、結局はその個性や感性なんてものはその時代のひとつのカルチャーに過ぎなかったんだと気づく。わたしもあなたも全然特別じゃなかった。特別なふりをして孤独になりたがらないでよ。そんな小さな絶望を、誰にも言えなかったけど、何度か繰り返したモラトリアムだった。

 

 

 

最後の別れ話のシーン、その演出はちょっとくさいんじゃないのと思いつつ、ふたりのやりとりは秀逸だった。

お互いに「今日、別れるって言う」って言ってたくせに菅田将暉よぉ。別れ話でプロポーズするやつ……絶対いるよね、わたしだ。いやもう内心ダメだとわかってるんだ、だけどさ、"別れたほうがいい"けど"別れたくない"んだ、これが好きだけじゃうまくいかないってこと?なんなんだよ人生。

 

恋は盲目。自分の選んだ相手がたいして特別ではなかった、と気づいてからが本番だ。というか、はじめから特別な人間なんてそんなのどこにもいないんだ。わたしとあなたの関係性の中にしか真実はない。たとえあなたが選ばれし勇者様でなくたって、わたしにとってはかけがえのない存在だよ。

 

冒頭にふつうだったって書いたけど、嘘です。ジワジワ効いてくるタイプでした、訂正してお詫びします。

 

 

2021年2月

 

自然なことが幸せなこと

 

恋人と星がついてるシティホテルでデートした。久しぶりの日曜休み。久しぶりのおでかけ。

 

楽しかったし、幸せだったし、大好きだなあと思った。

 

今までも何度かこういうデートをしていて、わたしはその一日を本当に大切な大切な特別な日だと思っていたから"今日を永遠にループしたい"ってよく言ってた。そしてバイバイも死ぬほどさみしかった。

 

だけど、今日は全然さみしくなかった。満ち足りた気持ちで"またね"が言えた。

 

 

年始に別れを切り出されてから今日までほんとうにあっという間だった。さすがにもうダメかなと思った。なんなら2,3週間前にも思った。

 

それでもまたこうやってお互いに会いたい、好きだと思って実際に時間をつくって約束をして会うということをしている。やっぱり未来のことは何ひとつわからないなぁと思う。良くも悪くもね。

 

一日なーんにも無理しなかったな。それがとても嬉しかったな。

 

彼のほうはきっと出会った頃から変わっていないんだろうな、と思うと、今までわたしはどれだけ彼のことが見えていなかったのだろう…と怖くなる。

 

 

ただ毎日無理せず自然体でいたい。それをお互いに心地いいと思える関係がいい。どうでもいい話をずっとしていたい。

 

 

 

無限に褒められたい

 

今日は研修の日。

こんなご時世でオンライン研修だから、仲良い同期とこっそりLINEするほうがもはやメインみたいなものだ。

入社前にディズニーランドにいった同期の男の子とたまたまグループが一緒だった。あいかわらず顔がよかった。

彼とは出身がおなじだからか、安心する雰囲気を纏っているように感じる。

 

久しぶりにお互い顔をみて話せてよかった。

 

「雰囲気かわった?めちゃめちゃ可愛くなってて最初だれかわからんかった!」って言われてわかりやすく調子にのっている。

やっぱり定期的に褒められたいな。モチベーションになる。

 

仕事がわりと順調なのはありがたい。思えば学生時代からメンタルの調子が悪くても、働くと回復するみたいなところがあった。人間関係や環境がいいのはもちろん、わたしには接客業が合っているのだと思う。目の前の人が喜んでくれる、というのは何よりもやりがいに直結している。

 

学生時代は何者かになりたくて、かっこいいからみたいな空っぽな理由でクリエイティブな仕事がしたいとか思ってた。だけど、わたしには向いてない。発想力、想像力。0から1を生み出すことはとても難しい。わたしにはない才能を持っている人たちを尊敬している。持ちつ持たれつ、自分の与えられた場所でとりあえずは頑張ろうと思う。

 

おやすみなさい